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宮沢賢治研究会

6月第304回例会のご案内


開催日 08.gif 平成31年6月1日(土) 開場 08.gif 17:30
会場 08.gif渋谷区氷川区民会館 開会 08.gif 18:00 終了予定20:45
会場整理費 08.gif 500円

※ 夜時間の開催です。

発表者と演題
(前半)08.gif  外山 正(とやまただし)氏
我が記憶のイーハトーブ
 私事であるが、賢治に関わって半世紀が過ぎた。賢治に惹かれる理由を、折々に矯めつ眇めつ考えて来て、自分の指向がどっちへ向いているかの意識はある。ただ、「これが結論です。」と人に説明出来る様な解決にまでは至っていない。しかし、歳を重ね残り時間が減少することは、心境を変化させる理由となる。既に新たな展開は望めず、目の前の材料で判断するしかないと考えるに至った。ここらが発表の動機である。どの様な手法で行うべきかを考えると、出てくるのは「記憶」の「精査」である。通常の記憶は、昔を振り返る「観察」なのだが、古い記憶は再生産のため誤差が多い。
 この種の記憶とは別に、「想起」がある。六十年を超えてリバイバルを繰り返すしぶとい「想起」や「経験」があり、現在まで残り続けたものでもある。これらの世界に遊んでみたい。その中には勿論「イーハトーブ体験」も含まれる。どの様な解釈が加えられるかを考えたい。
(本会参与、宮沢賢治学会イーハトーブセンター副代表理事)


(中間)08.gif  総  会


(後半)08.gif  富山 英俊(とみやまひでとし)氏
賢治詩の音数律再説/文語詩「不軽菩薩」と「御義口伝」

 今回の発表の前半では、近刊の拙著『挽歌と反語――宮沢賢治の詩と宗教』でも中心的主題のひとつとした賢治詩の音数律について、口頭での説明と補足を行いたい。拙著では、伝統的韻律の七音や五音を「二音の単位が四つ集まる八音分の持続のなかに無音の拍が置かれるもの」と見る音数律論の観点から、賢治詩に特徴的な「八・七」音律などを検討した。
 後半では、同じく拙著の第七章の注7で簡単に素描した、文語詩「不軽菩薩」と伝日蓮の口伝「御義口伝」の「本覚」思想的傾向との関係について、補足的な報告を行いたい。それはたとえば、「われは不軽ぞかれは慢/こは無明なりしかもあれ」の意味解釈に関わる。
(明治学院大学文学部教授)

プロジェクター使用=有り(型番) スピーカー使用=有り

編集

5月短歌読書会

開催日 08.gif平成31年5月11日(土) 開場 08.gif17:30
会場 08.gif氷川区民会館 開会 08.gif18:00終了予定20:45

※ 午後時間の開催です。また、今回は連休を外して第二土曜日としておりますのでご注意下さい。

※歌稿Bが終わり、そのまま次の雑誌発表の短歌に進んでいます。 灰色の岩 健吉 2208.gif 「東京よ、これは九月の青苹果、あはれと見つゝ汽車に、乗り入る。からです。担当は宮澤さんです。

4月第303回例会のご案内

 

開催日 08.gif 平成31年4月6日(土) 開場 08.gif 17:30
会場 08.gif渋谷区千駄ヶ谷区民会館 開会 08.gif 18:00 終了予定20:45
会場整理費 08.gif 500円

※ 今回から夜時間の開催です。

発表者と演題
(前半)08.gif  栗原 文子(くりはらあやこ)氏
パシフィック、三陸のどこかの海岸?!
 作品『楢の木大学士の野宿』―野宿第三夜―
 岩手県宮古市”浄土ヶ浜”は新生代古第三紀(6600万年前~2300万年前)の浜である。”蛸の浜”は浄土ヶ浜に隣接する浜であり、中生代白亜紀(1億4500万年前~6600万年前)のものだ。
 賢治は大正6(1917)年7月、これらの浜辺を訪ねていると推定される。
 昨年の平成30(2018)年5月5日、『楢の木大学士の野宿』が収録されている文庫本片手にその”蛸の浜”を訪ねてみた。
 すると目の前に、「どうも斯う人の居ない海岸などへ来て、・・・どうだ、この頁岩の陰気なこと。」、「崖の脚には多分は濤で/削られたらしい小さな洞があったのだ。」、そして物語のクライマックスと思われる箇所で大学士が思わず発した「・・・事によったら新生代の沖積世が急いで助けに来るかも知れない。さあ、もうたったこの岬だけだぞ。」等々、作品中に書かれている風景がそっくりそのまま広がっていたのである。
 もちろん、作品に書かれている一文一文は奇想天外にして抽象度高く、誰も追いつくことなどできない魅力にみちていることを再認識した。その感激を話すことができればと思う。
(会員)


(後半)08.gif  板垣  寛(いたがきひろし)氏
  賢治の心を生活に活かし、地域に活かし、未来に生かす

=その年間行事のあゆみ=
1 巨大氷柱たろし瀧の測定保存会の活動
  毎年2月11日 於:奥羽山脈地内現地 たろし滝賛歌の合唱など
2 三月祭の開催
  毎年3月10日 於:道の駅いしどりや 精神歌の合唱
3 やまなし祭の開催 毎年8月3日 於:やまなし植林地
  やまなし賛歌の合唱
4 賢治葛丸祭の開催 於:葛丸ダム湖畔
  毎年体育の日 葛丸賛歌の合唱
5 賢治作品音読会の開催 於:生涯学習会館
  毎年奇数月の後半月曜日
6 父亮一の「おふくろの昔話」の紙芝居の開催
  於:市内小学校、老人施設 毎年随時
(宮沢賢治学会イーハトーブセンター会員、石鳥谷賢治の会初代会長)

プロジェクター使用=なし(型番)

3月短歌読書会

開催日 08.gif平成31年3月2日(土) 開場 08.gif13:00
会場 08.gif千駄ヶ谷区民会館 開会 08.gif 13:30終了予定16:30

※ 午後時間の開催です。

※歌稿Bが終わりました。そのまま次の雑誌発表の短歌に進みます。 灰色の岩 健吉 108.gif 「鈍感の、鼠色なる、この岩は、七月の午後の、霧を吸ひたり。からです。担当は本田さんです。

2月第302回例会のご案内

 

開催日 08.gif 平成31年2月2日(土) 開場 08.gif 13:00
会場 08.gif渋谷区千駄ヶ谷区民会館 開会 08.gif 13:30 終了予定16:30
会場整理費 08.gif 500円

※ 午後時間の開催です。

発表者と演題
(前半)08.gif  本田 裕子(ほんだゆうこ)氏
 『銀河鉄道の夜』と「天の川」との距離

 以前に『銀河鉄道の夜』での「天の川の水」について発表した(平成二十九年六月『銀河鉄道の夜』における「天の川の水」)が、今回はそれとはまた別のベクトルとして、ジョバンニと「天の川」を考えたい。
 本作の全ての次稿で描かれている、ジョバンニの悲しみ。その中で「天の川」がどのように描かれているのかを探り、関係性を述べたい。
 ジョバンニが難破船の少女とカムパネルラの仲良さに、「つらい」、「かなしい」と思い始め、不機嫌になる。その時に「天の川」はジョバンニから離れて、「たうもろこし畑」の風景になる。その後も「天の川」の風景ではない時、ジョバンニは不機嫌である。しかし、「天の川」に車窓から見え始めたことにより、ジョバンニの機嫌がよくなり、不機嫌になることはなくなり、「天の川」は汽車の傍らで流れ、離れることはなくなった。
 以上のことを踏まえると、ジョバンニと「天の川」が連動していると想像できる。
(会員)


(後半)08.gif  正海 澄恵(しょうかいすみえ)氏
 「私の宮沢賢治」 

 高校生の時に宮沢賢治に魅せられて以来、作品に触れ伝記や研究書を読み、自分なりの賢治像を追いかけてきた。生誕100年、120年などの賢治ブームもあり、TVや雑誌の特集などでも幾度となく取り上げられ、関連書籍も毎年多く出版され続けていて、一般的な賢治像はそれらによる部分も大きいと思う。資料の発見や調査によって近年あきらかになったことも多々ある中で、私の賢治像も当初とはかなり違ってきている。広く知れ渡った一般的な賢治像の変遷とはある程度は同期しているはずである。その辺りの経緯を振り返り、比較をしながら、地方の一賢治ファンの「私の宮沢賢治」を話してみたい。
(会員)

プロジェクター使用=なし(型番)