Skip to Content

Author: やまねこ

3月短歌読書会

開催日 08.gif 平成28年3月5日(土) 開場 08.gif 13:00
会場 08.gif千駄ヶ谷区民会館 開会 08.gif 13:30終了予定16:30

※ 午後時間の開催です。

短歌番号54508.gif 「どもりつゝ蒸留瓶はゆげをはくゆげの硝子には歪む青ぞら」からになります。担当は山崎さんです。

2月第285回例会のご案内

開催日 08.gif 平成28年2月6日(土) 開場 08.gif 13:00
会場 08.gif千駄ヶ谷区民会館 開会 08.gif 13:30 終了予定16:30
会場整理費 08.gif 500円

※ 午後時間の開催です。

発表者と演題
(前半)08.gif  坪谷 卓浩(つぼやたかひろ)氏
宮沢賢治と「青い鳥」

 モーリス・メーテルリンク(1862-1949)の「青い鳥」は、日本で数多く出版され、物語や絵本としても広く親しまれている。メーテルリンクと言えば「青い鳥」というように、彼を児童文学者だと思っている人々も少なくないだろう。しかし、明治末から大正期に目を転じてみれば、その様相は大きく違っていることがわかる。当時、メーテルリンクはトルストイやイプセンのように日本の文壇、劇壇にて大変人気のあった劇作家、思想家であり、その作品は文学者、知識人に大きな影響力を与えたのである。こうした大正期におけるメーテルリンク受容の文脈を通して、宮沢賢治について考えてみたいというのが今回の発表の趣旨である。大正6年4月の「雲とざす/きりやまだけの柏ばら/チルチルの声かすかにきたり。」という短歌に表れているように賢治が「青い鳥」を読んでいたことは確かだと思われる。当時の「青い鳥」の出版状況を確認しながら、賢治が目を通したと思われる図書、雑誌について想像を巡らせてみることにしたい。なお、作品としては「かしはばやしの夜」を取り上げて、「青い鳥」が賢治に与えた影響についても考えてみる予定である。
  (日本体育大学図書館。会員)


(後半)08.gif  田嶋 彩香(たじまあやか)氏
宮沢賢治作品における家族―子供のいる「氷と後光」の場合―

 「氷と後光」は、「若いお父さん」と「若いお母さん」が、夜汽車の中で交わす会話によって物語が進められていく。彼らの持ち出す話題の大半は、「子供」(乳呑み児)に対するものであり、我が子を愛でるが故に出てくる言葉がそこにはある。そして、語りに目を移しても、その大半は「子供」に絡んだものであり、語り手の「子供」に対する視線はとても温かい。作品全体で「若いお父さん」家族を温かく包み込んでいるような印象さえ受ける。
 賢治作品中「氷と後光」ほど、親の愛情が分かりやすく明瞭に描かれた童話や散文作品はない。親の愛情というテーマを採用し、保護する側の視点から描いた作品としての再評価も可能ではなかろうか。本発表では、特にこの部分に迫ってみたい。
 ここで断っておくが、発表者は、晩年にかけて深まっていった作者の家族に対する意識の変化が、種々の作品に影響を及ぼしているのではないかと見ている。初期に描かれた家族と晩年に描かれた家族は、異なる表情を見せている面があるからである。それに伴い、賢治作品における家族像の変容を確認する必要がある、という大きな問題意識も持っている。 これらに関しては、一度に論じることは難しく、ここでも幾つかの作品を取り上げ、比較考察を行う予定だが、個々に対する詳しい考察は行わない。本発表では、まず「氷と後光」を<子供のいる>家族の視点から読み直し、賢治作品における家族の一側面を確認してみたい
 (実践女子大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程。会員)
 ※プロジェクターの使用有り。

1月短歌読書会

開催日 08.gif 平成28年1月9日(土) 開場 08.gif 13:00
会場 08.gif千駄ヶ谷区民会館 開会 08.gif 13:30終了予定16:30
 ※第二土曜日です。(第一土曜日が三ヶ日のため)

※ 午後時間の開催です。

短歌番号53108.gif 「まひるのかしはばら三首」からになります。担当は小田部さんです。

12月第284回例会のご案内

開催日 08.gif 平成27年12月5日(土) 開場 08.gif 13:00
会場 08.gif氷川区民会館 ※JR渋谷駅と恵比寿駅の間にあるため、バス利用が便利です。バス情報は案内図のページに掲載しました。 開会 08.gif 13:30 終了予定16:30
会場整理費 08.gif 500円

※ 午後時間の開催です。

発表者と演題
(前半)08.gif  椚山 義次(くぬぎやまよしつぐ)氏
『春と修羅』から『銀河鉄道の夜』へ ―「十字架」「さいわい」「さそりの火」をめぐって―

 心象スケッチ『春と修羅』(第一集)については、その初期編集プロセスについて私感を述べて見たいと思います。佐藤隆房著『宮沢賢治』(昭和17年冨山房刊)の年譜(宮沢清六作制)には、「大正十一年、一月より十一月までに「詩」(心象スケッチ)「春と修羅」第壱集五十三篇を作る。(十一月廿七日妹トシ死亡) 大正十二年、六月より十二月までに「詩」(春と修羅第一集)二十四篇を作る。八月上旬青森、北海道、樺太を旅行し、「青森挽歌」「津軽挽歌」「オホーツク挽歌」を創作。 大正十三年、一月心象スケッチ『春と修羅』第一集自費出版。」とある。些細なことかも知れませんが私が特にこだわりたいのは、『春と修羅』第壱集五十三篇を作る。の傍線の漢字の「壱」と「五十三」の部分、この数字は聖書を示す暗号のように思えるのです。その他の箇所にも不思議な数字の配列があり、その辺のことが解明できればと思います。
 『銀河鉄道の夜』では、十字架、さいわい、さそりの火、について、その「十字架」や「さいわい」という言葉に象徴されるように、新約聖書との関わりを述べて見たいと思います。「さそりの火」については『新校本宮沢賢治全集』年譜をその手懸りに披瀝できればさいわいです。
  (日本ヘブライ文学研究所代表、宮沢賢治三春の会主宰、日本比較文学会東北支部会員)


(後半)08.gif  富山 英俊(とみやまひでとし)氏
「青森挽歌」再考――ヘッケルと倶舎をめぐって

 「青森挽歌」中の「((ヘッケル博士!/わたくしがそのありがたい証明の/任にあたつてもよろしうございます))」や、「むかしからの多数の実験から/倶舎がさつきのやうに云ふのだ」は、多くの解釈や研究を誘ってきた。だが、妹の死後の世界が鳥への転生・天上への変容・地獄への急転と自ずからのように展開するこの長篇詩では、挽歌群中でも多声性と対話性が際立つから、ヘッケルで倶舎でも前後の文脈を忘れて(前者では不連続な声の交錯、後者では放心した思いの漂流)、その思想内容のみを検討することは、詩の読み方として問題含みであろう。
 だが、それらの思想内容はそれ自体でも、賢治との関わりでもやはり興味深い。今発表では、ヘッケルは、科学者を逸脱し思弁的になったとも評されるが、その根本の発想は、心・身を自然という唯一の実体の二つの様相と捉えるスピノザ的な一元論であったことを指摘したい。倶舎論については、それは「小乗」の世界観によるから当然だが、作品での転生の現われ方とは一致しないことを確認したい。その描かれ方は賢治に独自であろうが(既成の「がいねん化」に拘束されない「心象スケッチ」の所以である)、他方で、六道等の諸世界が互いを含みあう「十界互具」の天台思想や、それを「仏の国」の出現の原理とした日蓮思想に由来するのでは、という繋がりを示唆したい。 。
 (明治学院大学教授)

11月短歌読書会

開催日 08.gif 平成27年11月7日(土) 開場 08.gif 13:00
会場 08.gif 渋谷区千駄ヶ谷区民会館 開会 08.gif 13:30終了予定16:30
 ※第一土曜日です。

※ 午後時間の開催です。

短歌番号51108.gif 「うちたゝむたそがれ雲のすきまよりのぞきいでたる天の一きれ」からになります。担当は渡辺福實さんです。